発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさと、環境・周囲の人の影響で何かしらのミスマッチが起こり、社会生活に困難が生じる障害。
外見からはわかりにくく、発達障害の特性を「自分勝手」「わがまま」などと捉えられてしまい、「努力不足だからできないんだ」、「親のしつけが悪い」などと誤った解釈や批判を受けたりすることもあり、発達障害の人やその家族が生きにくさを感じることも少なくありません。
本記事では、発達障害とはどういったものか、種類や診断方法、治療方法、また発達障害による二次障害などをふまえて詳しく解説します。
1.発達障害とは?
発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさと、環境・周囲の人の影響で何かしらのミスマッチが起こり、社会生活に困難が発生する障害のことです。
人間は誰しも得意不得意がありますが、その中でも発達障害のある人は、得意なこと不得意なことの差が極端であったり、他の多くの人と比べて違った物事の感じ方や捉え方、考え方をすることが多くみられます。そのため、勉強や仕事、対人関係で周囲と違う部分が目立ってしまい、生活に支障をきたします。
また、発達障害は生まれつき脳の発達が通常と異なるために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないこともあります。幼児の時には気づかなかったが、成長するにつれて自分の極端に不得意な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
本人と周囲の人がお互いの違いを理解しながら、困難さが起こりにくくなるような環境を調整し、本人の得意な行動や特性を生かした過ごし方ができるような支援が大切となります。そうすれば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。
2.発達障害の定義
発達障害の定義は、平成16年制定の「発達障害者支援法」によって定められており、世界保健機関(WHO)の『ICD-10』の基準に準拠しています。
発達障害者支援法の定義では、
「『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。」
とされています。
さらに発達障害者支援法の施行について文部科学省から出された文書では、
「てんかんなどの中枢神経系の疾患、脳外傷や脳血管障害の後遺症が、上記の障害を伴うものである場合においても、法の対象とするものである」
とされています。
3.主な発達障害
発達障害と一言でいっても、発達障害の種類はいくつもあります。また、法律上の分類と医学的な診断名・診断基準は異なるので注意しましょう。
広汎性発達障害(PDD)とは
広汎性発達障害(PDD)は、コミュニケーションと社会性に障害があり、限定的・反復的および複雑な行動があることを特徴として分類される発達障害のグループ です。
このグループには「自閉症」、「アスペルガー症候群」、「レット障害」、「小児期崩壊性障害」、「特定不能の広汎性発達障害」という5つの障害が含まれています。それぞれの障害の特徴を持ちながらそれらの基準を満たさない場合には、「特定不能の広汎性発達障害」と診断され、全体の47%と半数近くを占めています。
広汎性発達障害(PDD)に関する記事はこちらをご覧ください:
広汎性発達障害(PDD)とは?症状・特徴・診断・治療法まとめ
自閉症スペクトラム障害(ASD)とは
自閉症スペクトラム障害(ASD)は、社会的コミュニケーションの困難と限定された反復的な行動や興味、活動が表れる障害です。
さらに知的障害や言語障害を伴う場合と伴わない場合があります。また、これらの症状は年齢や環境などによって大きく変化するといわれています。
自閉症スペクトラム障害は、生活に支障をきたすほど症状が強い方から、症状が軽度で日常生活にほとんど支障なく暮らせる方まで様々です。こういった症状の強弱や、知的障害を伴う場合・伴わない場合などによって、それぞれに合った理解やサポートが必要な障害です。
自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する記事はこちらをご覧ください:
自閉症スペクトラム障害(ASD)とは?症状・特徴・診断・治療法まとめ
アスペルガー症候群(AS)とは
アスペルガー症候群(AS)とは、対人コミュニケーション能力や社会性、想像力に障害があり、対人関係がうまくいきにくい障害で、知的障害や言葉の発達の遅れがないものを言います。
アスペルガー症候群という障害が発症することは実は決して珍しいものではありません。約4000人に1人の割合で発症すると言われています。本人がアスペルガー症候群と気づかずに診断を受けていないケースなどを含めると、実際はもっと多いでしょう。
アスペルガー症候群の主な症状は大きく分けて「コミュニケーションの障害」「対人関係(社会性)の障害」「限定された物事へのこだわり・興味」の3つです。
自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する記事はこちらをご覧ください:
アスペルガー症候群(AS)とは?症状・特徴・診断・治療方法まとめ
学習障害(LD)とは
学習障害とは、知的発達にこそ遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」の6つの能力のうち、いずれかまたは複数のものが著しく劣っている発達障害のことです。
誰でも得意不得意はありますが、学習障害の場合は、苦手・不得意のレベルを超えて、それのみが極端にできないのです。
学習障害は、基本的には知的発達に遅れが見られない発達障害であるため、知的障害とは全く別の障害となります。
学習障害(LD)に関する記事はこちらをご覧ください:
学習障害(LD)とは?種類・症状・特徴・診断・治療法まとめ
ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は不注意(集中できない)、多動性(落ち着きがない)、衝動性(待てない・考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。年齢や発達に不釣り合いな行動が仕事や学業、日常のコミュニケーションに支障をきたすことがあります。
子どもの20人に1人、成人の40人に1人にADHDが生じることが人口調査で示されています。以前は比較的男性に多く発症すると言われていましたが、現在ではADHDの男女比は同じくらいになってきていると報告されています。近年では、子どもだけではなく大人になってからADHDと診断される人も多くいます。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)に関する記事はこちらをご覧ください:
ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?症状・特徴・診断・治療法まとめ
4.発達障害者支援法について
「発達障害者支援法」とは、発達障害者の社会的支援を目指した法律。2004年にこの法律が成立し2005年に施行されるまで、高機能自閉症やアスペルガー症候群、学習障害などは法律上「発達障害」と認められていませんでした。
発達障害者支援法により、こうした知識障害を伴わない発達障害も「支援すべき対象」とされました。
発達障害者支援法が施行されてからのおよそ10年間で発達障害への世間の認識は広がり、それに伴い発達障害者支援法の見直しが求められるようになりました。
そして、補足すべき部分を補うために、2016年に改正。改正後は、発達障害児の早期発見と、幼少期からの適切な発達支援にも目を向けるものとなりました。
発達障害者支援法に関して、詳しくはこちらの記事をご覧ください:
発達障害者を支える発達障害者支援法|発達障害の人が知っておくべき支援制度・サービスまとめ
5.発達障害の原因は?
発達障害の症状は、先天的な脳機能障害が原因となって生じます。しかし、なぜその脳機能障害が引き起こされるのかは明確にはわかりません。
かつて言われていた「親のしつけ方・育て方が悪い」「親の愛情不足」が原因といったことは現在では医学的に否定されています。
発達障害の原因はまだはっきりとは解明されていないものの、発達障害を引き起こす脳機能障害には遺伝的要因が関連している可能性が指摘されています。ただ、遺伝的な要因と言っても親から子へ単純に遺伝するという意味ではありません。
また、先ほど「親のしつけ方が悪い・愛情不足」が原因という説は、医学的に否定されたといいましたが、子どもの心身は、胎児期から発達期にとる睡眠や栄養、周りの人との関わりといった様々な要因によって支えられ、発達していきます。そのため、そういった環境要因が全く関わりがないと考えることはできません。
これらのことから、現在では、「発達障害にはなんらかの遺伝的要因が関わっているが、その他のさまざまな環境要因と複雑かつ相互に影響し合って発現する」という考えが有力となっています。
さらに発達障害は、1つの原因による1つの道筋ではなく一人ひとり違った道筋を経て発症すると考えられ、全ての人にあてはまる要因を解明するのは難しいのではないかとも言われています。
7.発達障害の診断・セルフチェック
医療機関での発達障害の診断
医療機関での診断は、アメリカ精神医学会の『DSM-5』や世界保健機関(WHO)の『ICD-10』による診断基準によって下されることが一般的です。
子どもの場合は専門医のいる小児科や小児発達神経科、児童精神科で受診することができます。また、大人の場合は精神科や心療内科などでの受診も可能です。
医療機関では面談や脳波などの生理学的検査、そして認知・知能などの心理検査などから総合的に発達障害かどうかを診断します。
まずは無料相談できる地域の専門機関に
いきなり自分で医療機関を探すのは難しい、いきなり医療機関はハードルが高いといったこともありますので、まずは無料で相談できる地域の専門機関に相談する方法もあります。
子どもか大人かによって、専門機関は違ってきます。
■子どもの場合
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター
など
■大人の場合
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所
など
知能検査や発達検査は児童相談所などで無料で受けられる場合もありますし、障害について相談することも可能です。その他、発達障害者支援センターで障害についての相談ができます。
まず身近な相談機関に行って、必要があればそこから専門医を紹介してもらいましょう。
発達障害のセルフチェック
発達障害のほとんどは、MRIなどの生理学的な検査だけで診断することはできず、行動観察と聞き取り、心理検査などを通じて総合的に診断が行われます。
発達障害の診断は難しいと言われています。ですので、発達障害の診断は医師にしかできませんが、参考として、以下に発達障害のセルフチェックを紹介します。
発達障害には種類がいくつもあり、各々特徴も違います。また発達障害は専門家によるさまざまな検査や問診を経て慎重に診断されます。ですので、セルフチェックは全く正式な診断ではありません。
自己判断は避けてください。あくまで参考としてご活用ください。
もし、当てはまる項目が多い場合や気になることがあった場合は自己判断せずに専門機関に相談しましょう。
□ 流暢な話し方ができる上、難しいことも知っている場合もあるが、一方的でコミュニケーションが取れずに孤立しがち
□ 急な予定変更があった場合などに不安感が大きく、混乱した様子がみられ、パニック状態になってしまう
□ 落ち着きがなく、集中力が持続できないことが多いが、ひとつのことに没頭し始めると話しかけても反応できない
□ 忘れ物や失くしものが多く、毎日繰り返していることでも支度ができなかったり、整理整頓や片づけが極端に苦手
□ 感覚が敏感で、大きな音や揺れが極端に苦手で、肌触りなどから着たがらない服があったり、手を繋ぎたがらない
□ 舌の感覚や嗅覚、味覚も敏感で偏食
□ 運動の調整や力加減が苦手で乱暴に思われてしまったり、逆に体がクニャクニャとしている
□ 極端に不器用であったり、筆圧が弱く、指先がうまく動かせずに大きくなっても食べこぼしが目立つ
□ 同級生に比べて頭の回転が速い場面もあるが、特定の学習において極端に困難
□ イライラしやすく、感情が高まると、なかなか興奮を抑えきれずに手が出てしまったり、パニックになる
こちらの記事には大人のADHDとアスペルガー症候群のセルフチェックがありますので気になる方はご覧ください:
増加する大人の発達障害|特徴や原因、診断方法、症状への対策は?
8.発達障害のグレーゾーンとは
発達障害における「グレーゾーン」とは俗称であり明確な定義は存在しませんが、定型発達と発達障害の間の境界領域を指します。
医学的な発達障害の診断基準を全て満たすわけではないものの、発達障害のいくつかの特性を持ち、また日常生活を送る上でも困難を抱えている状態であるとき、「グレーゾーン」と言われることが多いようです。
グレーゾーンという言葉はネガティブな印象を与えるため、グレーゾーンと同じような状態を指す言葉として明るくポジティブなイメージの「パステルゾーン」「カラフル」「スペクトラム」などの表現をすることもあります。
幼少期にグレーゾーンと言われた場合、年齢を重ね再度診断を受けた場合、特性に関する情報が増えたり困りごとが顕在化するなどして改めて発達障害の診断名がつくこともあれば、そのまま発達障害の診断はつかないグレーゾーンのままのケースもあります。
はっきりと診断の出る発達障害と比べれば症状が軽いものの、グレーゾーンならではの悩みや問題は存在します。
発達障害の診断がつかないので精神障害者保健福祉手帳や療育手帳は取得できないのですが、そういった手帳がなくても受けることのできる公的支援を利用したり、学校や職場で配慮してもらうことで困難の解消を目指し生きやすい環境づくりをしていくことが大切です。
グレーゾーンはどの発達障害の傾向を持つグレーゾーンなのかによって症状も異なるため、グレーゾーンに特定の症状というものが存在するわけではありません。
また、グレーゾーンの特徴として、その人の持つ症状や特性の程度やその現れ方が、体調や環境・場面によって左右されるというものがあります。例えば、学校にいるときは症状が強く出るが、家では比較的症状が弱くなるなどです。
グレーゾーンの場合、発達上の問題や困りごとが気づかれにくかったり、気づいていながらあまり気にかけずに放置してしまう親などもいます。そのようにして、グレーゾーンのうちにその人に合った対処・支援が行われないと、元々の症状や特性がさらに強くなり、グレーゾーンから発達障害として診断名のつくようになってしまう可能性があります。
9.大人の発達障害とは
日常生活や仕事をしていく中で違和感や困難を感じ、大人になってから「自分って発達障害?」という悩みが出てくる人は少なくありません。
大人の発達障害といっても、子どもの発達障害の特徴そのものと変わりはありません。ただ、大人になるまで発達障害に気づかず、大人になってから発達障害による困難に直面し、大人になってから発達障害と診断される状態を大人の発達障害といいます。
大人の場合は自立した社会生活を営む中で要求されるレベルが高くなるので、子どもの場合よりも問題が大きくなりがちです。
大人の発達障害に関する詳しい記事はこちらをご覧ください:
増加する大人の発達障害|特徴や原因、診断方法、症状への対策は?
10.発達障害の治療
発達障害を完治させるような、根本的な原因をなくす治療法、治療薬は現在はありません。
しかし、心理・社会的アプローチや薬物療法によって障害の特徴を緩和させたり、生活する上での困難を改善することはできます。
療育・教育
早期からの療育は症状改善に大きな効果があるとされています。
各都道府県に設置された「保健福祉センター」などで相談すると、適切な医療機関や児童発達支援なども紹介してもらえます。
療育的支援では、苦手な部分をサポートしたり得意なことを伸ばすような訓練を受けることができます。適切なコミュニケーションの取り方や自己コントロールを学び、苦手な部分に対する対処法を身に付け自信をつけることで、困りごとを減らし二次障害の予防に繋がります。
ペアレントトレーニングと言う、発達障害の子どもを持つ親のためのトレーニングを実施する機関もあります。親の関わり方は非常に大事であり、親が適切に接することで、子どもが日々感じている困難を軽減し、症状の改善につながります。
薬物療法
多動性や衝動性が強い子どもの場合、薬物療法を取り入れることもあります。薬によって症状が緩和することで、衝動的な行動で周りの友達と関係が築けず、孤立してしまう悩みなどが要因ともなる二次障害も予防できます。
薬の服用で困難さが軽減されることで、本来の能力を発揮できるようになり、自分に自信が持てるようになるケースもあります。薬を服用している間は落ち着いて話を聞くことができるので、その間にスキルトレーニングを行うことができます。
しかし、一般的な薬と同様に、副作用が働いてしまう場合もあります。薬を服用する場合は主治医とよく相談し、用法・用量を守って服用するようにしましょう。薬を服用しても、薬に全て頼らずに、家族や周囲の人のサポートはしっかりと行いましょう。
11.発達障害の二次障害とは
発達障害に気づかなかったり、気づいていても適切なサポートを受けられなかったりすると、周囲に理解してもらえず非難されてしまったり、失敗を繰り返してしまって本人の自信ややる気が失われてしまい、新たな障害が生じることがあります。これを、「二次障害」といいます。発達障害は一次障害となります。
二次障害には、
・うつ病
・不安障害
・不登校やひきこもり
・アルコールなどの依存症
などがあります。
このような症状や状態が現れた場合には、一次障害だけでなく二次障害に対する治療を行うことも必要となります。こうした二次障害を引き起こさないためにも早期発見と、早期からの対処が大変重要となります。
発達障害の二次障害に関する詳しい情報はこちらをご覧ください:
【発達障害の二次障害】うつ病や不安障害|二次障害への対策・対応
12.まとめ
発達障害とはどういったものなのか、診断方法や治療方法を含めて詳しくご紹介しました。
- 発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさと、その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、社会生活に困難が発生する障害
- 発達障害は、自閉症スペクトラム障害(ASD)や学習障害(LD)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などいくつもの種類がある
- 発達障害者の社会的支援を目指した法律「発達障害者支援法」により、発達障害の認知は広まり、発達障害者を支援する制度や機関が増えてきている
- 発達障害の原因は、「発達障害にはなんらかの遺伝的要因が関わっているが、その他のさまざまな環境要因と複雑かつ相互に影響し合って発現する」という考えが有力
- 発達障害の診断は、子どもの場合は専門医のいる小児科や小児発達神経科、児童精神科など、大人の場合は精神科や心療内科などでの受診が可能。難しい場合は、無料で相談できる地域の専門機関に相談すると良い
- 発達障害における「グレーゾーン」とは、定型発達と発達障害の間の境界領域のこと。はっきりと診断の出る発達障害と比べれば症状が軽いものの、グレーゾーンならではの悩みや問題が存在する
- 大人になってから発達障害と診断される「大人の発達障害」の人も多く、子どもよりも自立した社会生活を営む中で要求されるレベルが高くなるので、問題が大きくなりがちである
- 発達障害を完治させる治療法、治療薬は現在はないが、心理・社会的アプローチや薬物療法によって障害の特徴を緩和させたり、生活する上での困難を改善することはできる
- 発達障害を人にわかってもらえないストレスや不安などが起因となって統合失調症やうつ病などの精神疾患を併発することを二次障害という
- 二次障害を引き起こさないためにも早期発見と、早期からの対処が重要となる
発達障害は、発達障害者支援法によって広まってはきたものの、日本ではまだ理解されにくく、本人だけでなく家族も悩んでいることが多いのが現状です。
周囲の人が発達障害を理解しサポートしていくことが重要です。
本人の特性に合った支援によって、障害の特徴を緩和させたり、生活する上での困難を改善することができます。そして、できなかったことができるようになったりして自信が持てたりすると、ほかの症状においても改善が見られることもあります。
家族や周囲の人の支援はもちろんのこと、本記事でもご紹介した学校や地域の支援センターなどに相談し、連携しながらしっかりとサポートしましょう。